こどもの金融教育の為に参考にした書籍のレビューと、実際に私が使った経験を紹介したいと思います。
・10歳から知っておきたいお金の心得 〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方 (10歳に贈るシリーズ)
『10歳から知っておきたいお金の心得』ってどんな本?
子どもに「お金のことを教えたい」と思っても、どう話していいのか悩みませんか?
『10歳から知っておきたいお金の心得』は、そんな親御さんの不安を解消しながら、子ども自身が“お金と向き合う力”を育てられる入門書です。
この本のテーマは「稼ぎ方・使い方・考え方」。単に「節約しよう」「貯金しなさい」といった表面的な知識ではなく、お金の価値観を育てることに焦点をあてています。
「お金はなぜ必要?」「どうやって手に入れる?」「使い方で人生が変わるって本当?」——そんな素朴な疑問に、やさしく、そしてしっかり答えてくれる一冊です。
著者は?対象年齢・ページ数・読みやすさなどの基本情報
・著者の 八木陽子さんは、2005年からお金教育・キャリア教育を普及することを目的に「キッズ・マネー・ステーション」を主宰。2019年現在、約200名の講師たちが所属し、全国の小・中・高等学校にて授業や講演などの活動実績が多数。2017年度4月から使用される文部科学省検定の高等学校家庭科の教科書に日本のファイナンシャルプランナーとして掲載される。
・対象年齢・ページ数・読みやすさなど基本情報
『10歳から知っておきたいお金の心得』は、小学校高学年(9〜12歳)を主な対象とした書籍です。 ページ数は全 96ページ、漢字には全てふりがなが付けられており、子どもだけでも読み進めやすい構成になっています。ここは重要なポイントですね。
内容はイラストや図解も交えながら、お金の基本的な知識を、親しみやすいトーンで解説しています。子どもたちは自然と 「金融リテラシーの基礎」を身につけることができます。
・章立ては以下のようになっています。
第一章 モノの価格はどうやって決まるの?
第二章 未来のお金はどうなるの?
第三章 銀行って何をしているところ?
第四章 投資でお金は増やせるの?
第五章 税金や社会保障って何?
これにより、子どもたちは自然と 「金融リテラシーの基礎」を身につけることができます。
子ども向け?親子で読むべき? 読み方の提案
本書は子ども向けに書かれていますが、内容は大人にとっても学びの多い内容です。
そのため、親も読むことをオススメします。
またリビングに本を置いておいて、自発的に読むように促しました。なかなか読み聞かせなどの対応は、現代人にとっては時間がなく難しいですからね。息子から質問があればそれに対して回答していく、という対応としました。
いい影響と思ったのは、親子でそれぞれ読んでいく中で、「お金の会話=タブー」から「学びの時間」へと変化できたのが、大きな点だと思います。
惜しい!と思った点
2025年、現在では考えられる、最適解と考えられる、インデックス投資については触れていない点です。ここまで書いてあると良いかと思いましたが、小学生にそれを求めるのも酷なようにも思えるので、興味を持った子には他の本で適時リカバリーしていくのが良いかと思います。
最後に
・9歳の息子は、リビングに置いておいたら全部読んだようで、面白かったのでYouTube作ってみたい!とまで言っていました。また、投資にも興味を持ったようでしたので、実際の投資の実践も後日行いました。このように投資への興味をもつ動線になったのは、非常によかったと思います。
・子供のマネーリテラシー向上を実践してきた私からすると、子供に興味を持ってもらうことがすべてだと思います。そのためにも、まずは最初のハードルを低くすることが重要ですね! 意外と本をリビングに放置しておく作戦は、古典的ですが有効だと思います。
・また子供は親のことをよーく見ているので、親がこの本を読んでいる姿を見せて、子供に興味を持つように仕向ける、というのも有効だと思います。
最後まで見ていただいて、どうもありがとうございました!
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